ガリバー旅行記のあらすじ・作品解説
ガリバー旅行記はアイルランド出身の風刺作家、ジョナサン・スウィフトによって執筆された風刺小説である。源版の内容が読者の怒りをかう恐れのある内容だったため、出版社が大きな改正を加え、1726年に初版が出版された。4部作に分かれた作品である。物語は海で遭難したガリバーが小人の国である「リリパッド国」に漂着するところから始まる。浜に打ち上げられたボートでリリパッド王国を脱出したガリバーだが、その後も巨人の王国、ブロディンナグ国や、空飛ぶ島、ラピュータなどを訪れ日本も訪れている。日本の記述では東端のザモスキに到着し、日本の皇帝に江戸を案内される、といった内容になっておりここでは踏絵の場面なども書かれている。 また、本作品は小説のみならず映画やアニメ化もされており、1939年にはフライシャー・スタジオおよびパラマウント映画にてアニメーション化され、2010年にはロブ・レターマン監督、ジャッ・クブラック主演により映画化されている。
ガリバー旅行記の評価
ガリバー旅行記の感想
歪んだ人間社会
「ガリバー旅行記」と言えば巨人と小人の物語を皆知っているというが、その先は知っているのだろうか? まずラピュタと云う都市に行って不老不死の人々を観て自分はああはなりたくないから不老不死に成ろうとはしなかった。不老不死で生きている人間、いや人間とは呼べないモノは200年も生きると完全に廃人になってしまうのである。次にヤフーとウマが棲んでいる島に到着する。なぜかウマは言葉を喋れてヤフーと云う生き物は人間そっくりなのに言葉も何もできないのである。そしてその島を旅立ったガリバーはイギリスに無事着くと馬小屋で一生暮らすと云う子供たちにはとてもじゃないが見せられないもので、残酷で、あまりにも正論を突き通すために大学生になる前に読んでおいた方が良いであろう。