白夜行の感想/考察/ネタバレ

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小説レビュー数 3,368件

白夜行

4.134.13
文章力
4.31
ストーリー
4.06
キャラクター
4.06
設定
4.31
演出
4.25
感想数
8
読んだ人
24

白夜行の感想一覧

東野 圭吾による小説「白夜行」についての感想が8件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

東野圭吾の名作

大阪にある廃墟ビルにてある人間が殺された。その殺された人間は質屋をやっている人物だった。物騒な世の中ですね。操作の結果犯人は捕まらなかったが、質屋の息子と容疑者と言われた西本文代氏の娘、雪穂。警察は一体何をしているんでしょうか。まぁその二人の周りにはなんともいえない不気味な空気が放たれていて、どんどん物語は深い事件に巻き込まれていく。物語の中には多種多様な人々が出てくるのですが、そのひとりひとりの人生が最後にはひとつの物語へと収束していくため、著者の技術力に圧倒されてしまいました。読み終えたあとやっぱりすごいなこの著者はって一人で感心したくらいです。やっぱりいかに表現するか、いかに文章で人に想像させ伝えることができるか。巧みに計算されているこの物語。本当に凄まじいし感動ものです。一つ一つの物語に文才を感じさせられる一方でほんっと書き手としても読み手としても学べるものだと思いました。私も...この感想を読む

4.04.0
  • 76view
  • 418文字

人と人が関わり合うとき、こんなことにもなるなんて。

殺人事件の被害者の息子と、容疑者の娘である少女。ふたりは生きていくために、罪を冒し続けていった…。ドラマ化、映画化もされましたが、やはり本書は文章で是非読んでいただきたい、と愛読者の一人として思います。とくに東野圭吾ファンでもなかった自分が、ほとんどイッキに読み、ここから東野読書をスタートさせた作品です。本文は淡々と第三者的視点から描かれ、主人公二人の心中はあえて語られない構成になっています。部分的には、トリック(というか、犯罪の手法)にやや無理を感じるところもなきにしもあらずですが、20年もの時間の流れを書き切り、そのなかにいくつものエピソードをちりばめ、関連付けた、ストーリーテリングにはただただうならされます。人と人が関わり合うことで起きることって、こんなに波及するものなのか!と、ぐねぐねしていくストーリーに目が離せなくなってしまうのです。ラスト近くになってくると、主人公がやっている...この感想を読む

4.04.0
  • nyan_chunyan_chu
  • 87view
  • 495文字

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