モーパッサン短篇選のあらすじ/作品解説

気軽に読めるけど心に残る

短編集ということで、通勤・通学途中の電車の中などでも気軽に読めます。収録作品は、どれも短編ながら一度読むと忘れられないものばかりです。私はとくに「首飾り」が心に残っています。本を読む気にもなれないくらいつかれた電車の中でも、ボーっと考えていたりすることがあるくらいです。　それはきっと、自分でも陥りそうな状況が描かれていたからかもしれません。その他の作品もみんな決してハッピーエンドではありません。落ち込んでるときなんかに読むとますます暗くなってしまいそうなところもありそうな気がします。でも、案外普通の人の人生なんてそれぞれの物語にでてくるような事柄が結構あるのではないかと思います。なぜかどこにでもありそうな、ひょっとしてどこかで出会っていそうな人々の人生の一幕をのぞき見ているような気がする作品の集まった本だと思います。