白夜行の評価
白夜行についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が8件掲載中です。
各項目の評価分布
白夜行の感想
幸せになってほしいと願う
一人の少年と、一人の少女の物語。 彼らは、お互いのために殺人を重ねていきます。 そうしなければ生きられない。選択肢が一つしかない。そんな風に追い詰められていくのです。 でもこれは、純愛の物語だと思います。 人を殺してはいけないけれど、それだけで裁かれるには、彼らは純粋すぎたのだと思います。 どうか、見つからないようにどうか幸せになってほしいと願うのですが、その願いは神様には届きません。そして、少年は・・・ 殺人を犯す前に、誰か他の大人たちが彼らを助けることはできなかったのか、そこが悔やまれてなりません。 その残酷さが、この世の常なのですかね。 最後の最後には、どうか笑って人生を過ごすことができますように。 そう思います。