働く女の評価
働く女の感想
10人の働く女性達
さまざまな環境で働く10人の女性達それぞれが主人公の10の物語。難しいことは考えずに、ただ気楽に(あるいは暇つぶしに)本が読みたい・・・群ようこさんはそんな気分な時にぴったりの作品が多いと思います。この本もまさにそうです。子連れでコンビニのレジうち、おじいちゃんの古本屋の留守番、ラブホテル、編集者、着物やさんそのほか・・・一見平凡な女性を描いていそうでありながら、良く考えると実際一般的にはやはり体験する人は少ないであろう立場の彼女たち。性格もまじめすぎ、強引すぎ、運が悪すぎ、とちょっと極端です。その辺がこの作家さんの描く世界の多くが身近でありそうでなさそうな雰囲気を醸し出している理由なのかなと感じます。でも物語としては気楽に楽しめます。