いやいやえんの評価
いやいやえんの感想
図書館で借りました
チューリップ保育園に通う主人公しげるは、何にでも「いやいや」言って、その名もいやいやえんに連れて行かれます。そこは、ルールというものがありません。しげるもルールが嫌いでしたが、ルールの無い、いやいやえんで嫌な思いをたくさんします。そして自ら、明日はチューリップ保育園に行くとお母さんに言うのです。それがとても印象的でした。子供たちの反応は、年長の長男は、全体を通してしげるの行動に「こんなことしたらあかんよな?」と言いながら考えたり、と興味深かったです。年少の次男は、バラ組なので、バラ組さんが出てくると大喜びしていました。小熊が出てくるお話は、二人とも大好きでした。借りて良かったです。
いやいや病
きっと幼い子供が一度は通る、ある時期の「いやいや病」抱っこはいや、おんぶもいや、でも歩きたくない・・・なんて駄々をこねられて途方にくれた時期がありました。今では中学生の娘ですが。園の先生は対応がさすがですね。子供が自ら反省していやいやを言わないように仕向けています。こんな風な対応が出来たらよかったのかもしれないと感心してしまいました。子供が小さいときは、なかなか余裕をもって接しられなかったなと振り返ったりもしました。穏やかで独特な雰囲気のある作品ばかりなので、この方の作品は殆ど購入しています。イラストも優しくて大好きです。安心して子供に読ませられる作品です。
悪い子って何なんだろう。
小さい子供にとっては、「今この瞬間にやりたいこと」が全てらしいです。そこに理性とか思慮はなくて、突発的に動いてしまうんですね。もう少し大きくなると、やっていい・悪いの区別やその理由が理解できるようになり出すものですが、その境目の困った子とその親に読んでもらいたいです。私が思うまでもなく、既に有名ですけどねこの本。主人公であるしげるは、園の決まりという決まりを破り、ワガママで、かといって権利や欲求は通したい子供。むしろ権利や欲求を通した結果が決まり破りということか。ちゅーりっぷほいくえんでは、きちんと躾けられます。ものおきに入れますよ! と。私含めて親からしてみればしげるは完全に嫌な感じだと思うのですが、もしや子供の読者からしたら自分の欲求を叶えてくれるヒーローめいたところもあるんじゃないかな、ってちょっと思ったり。だから子供が読むと、ちゅーりっぷほいくえんの先生たちが敵みたいに見えるのか...この感想を読む