陽気なギャングが地球を回すの評価
陽気なギャングが地球を回すについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が4件掲載中です。
各項目の評価分布
陽気なギャングが地球を回すの感想
クライム・コメディの最高傑作
伊坂幸太郎氏はこんなテイストの長編小説を書くこともできるんだ! というのを世に知らしめた一冊だと思う!まず設定がずば抜けている。他人の嘘を見抜くことのできる男、正確な体内時計を持っている女、スリの天才である男、口から生まれたような演説好きな男。こんな破天荒な4人が集まって行なうのは銀行強盗(!)。 こんな設定で伊坂幸太郎氏にかかれば、面白いことが起こらない訳がない。緻密なパズルのような構成の妙はこの作品でも冴えわたっていて、複雑な要素が絡み合い、ラストへ向かっての疾走感は本当にわくわくする。そしてやはり騙されるべくして騙される。エンターテインメント性の非常に高い一冊。読んで、買って損無し!