なぜ私たちは年齢を重ねるのか。 生活に逃げこんでドアを閉めるためじゃない、また出会うためだ。出会うことを選ぶためだ。選んだ場所に自分の足で歩いていくためだ。
田村小夜子
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自分自身の学生時代からの記憶を呼び起こされた小説です。どこにでもある女性達特有の話。生きてきた中で、些細な一言に心が沈むことなんて多々ある。女同士の友情、残酷さ、まるで恋人のような深い付き合い、面倒くささ、ひとりぼっちになる事への恐怖心、とってもとってもよくわかりすぎてしまいました。「・・ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってするんだよね」この一文から強いメッセージ、力を受取りました。痛ましい事件が報道される、こんな時代だからこそ読んでもらいたい本です。
田村小夜子
1人の女の人として、自分らしく生きることの難しさ、生き辛さ、自分で作り上げた固い殻…そんな殻を自ら打ち砕いた瞬間の言葉です。