対岸の彼女の評価
対岸の彼女についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
対岸の彼女の感想
直木賞受賞作。
自分自身の学生時代からの記憶を呼び起こされた小説です。どこにでもある女性達特有の話。生きてきた中で、些細な一言に心が沈むことなんて多々ある。女同士の友情、残酷さ、まるで恋人のような深い付き合い、面倒くささ、ひとりぼっちになる事への恐怖心、とってもとってもよくわかりすぎてしまいました。「・・ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってするんだよね」この一文から強いメッセージ、力を受取りました。痛ましい事件が報道される、こんな時代だからこそ読んでもらいたい本です。