下町ロケットの評価
下町ロケットの感想
頑張れ町工場。
就活で中小企業より大企業を優先して考える学生の気持ちも、もちろんよく解ります。ただ本作を読むと、へー中小企業って面白いかも、と思えるようになるかもしれません。研究員としてバリバリやっていた宇宙科学開発機構を訳あって離れ、家業の町工場を継ぐことになった主人公は…しかし運の神に何もかも見放されたわけではなかったようです。ロケットのような大きなものでさえ、いえ、大きなものだからこそ、使われる数多の部品が何ひとつ欠いてもならないのだと、読んでいて改めて認識させられます。何よりその部品の競合に、弱いとされる立場が勝てないとも限らないということも。やる前から何もかも諦めることなんてないんだよな、と。町工場だとかは、時代的に大変なことも多いと思うのですが、町工場ならではの、中小企業ならではの強みを生かして勝ってく格好良さって、いいですよね。