子どもたちは夜と遊ぶの評価
子どもたちは夜と遊ぶについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
子どもたちは夜と遊ぶの感想
人の闇の部分
上巻なのでまだまだ様子見なのだけれど、何かと暗いシーンが多くてちょっといやな感じだった。でもあえてというか、必然的に(?)そういう、人の暗い闇の部分を描いているのだろうと思う。登場人物ひとりひとりの心理描写や性格描写がとても丁寧で、そこはさすが辻村深月作品だなー! と思った。文体もしっかりしているので、物語に集中できるし、読んでいる間の時間が心地良い感じ。連続殺人事件が起きて、犯人のひとりが主要な登場人物のひとりで、それがはっきりと分かるような書き方がなされているので、これから救いはあるのか? 話がどう転がっていくのか、というのがとても気になる。