金閣寺のあらすじ/作品解説

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金閣寺

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金閣寺の評価

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金閣寺の感想

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三島由紀夫の作家としての思想や美意識を表現した、戦後日本文学の金字塔「金閣寺」

三島由紀夫の戦後の日本の純文学を代表する名作「金閣寺」は、金閣寺放火事件の犯人、林承賢という少年僧をモデルにした小説ですが、事件や人物は、小説の基礎的な材料を提供しているだけにすぎず、三島の作家としての思想や美意識を表現した、彼の代表作で、美文家の三島の華麗で、美しく堅固に構築された日本語の文体を味わう小説でもあると思います。このどこをとっても、華麗で美しい日本語の表現で満たされている小説の中でも、特に好きな一節-----。「午後も雪であった。私はゴム長靴に、肩から鞄をかけたまま、参観路から鏡湖池のほとりへ出た。雪は暢達な速度で降った。子供のころよくそうしたものだが、私は今も天へ向かって大きく口をあけた。すると雪片はごく薄い錫の箔をうちあてるような音を立てて、私の歯にさわり、さて、温かい口腔の中へ、隈なく雪が散って来て、私の赤い肉のおもてに融け浸み入るのが感じられた。そのとき私は畢竟頂上の鳳...この感想を読む

5.05.0
  • dreamerdreamer
  • 98view
  • 1965文字
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