マタニティ・グレイのあらすじ/作品解説

出産経験の有無で評価が分かれそうな本。

思いがけない妊娠により仕事や家庭の経済状況など、人生設計を見直さざるを得なくなった雑誌編集者の千花子。この妊娠を何とか仕事に生かしたいと頑張る千花子には共感しました。私も出産しても仕事を続けたいと思っていたので。作者は男性ですが、色々と取材をされて書いてるんだろうなというのが見える小説ではありましたが出産経験のある人からみると、きれいすぎる、というのが正直な感想じゃないかと思います。実際に本の中で、仕事の継続について悩んだり身体の変化や親や義父母との関係に悩んだりする場面もありましたがこんなにキレイに、さっぱりと片付かないのが現実なんだけどな、と思ってしまいました。