シューカツ!の評価
シューカツ!の感想
ハッピーエンドでフィクションチックさを残した就活ストーリー
就活のリアル!主人公チョコ食いすぎじゃない?物語は、これから就活を迎える大学生5人のグループがファミレスで集うところから始まります。水越千晴はじめ、その仲間たちです。彼女、彼らはただのお気楽仲良しグループではなく危機感もあり、すぐグループ面接の模擬練習を始めます。これが、結構あまり専門的でないお気楽大学生より真面目でシビアな内容で、逆にこんな奴らいるのか?と思いましたね。ファミレスで面接練習するか?しかもかなり本番に近く、話を引っ張る能力、話題提起できていたか、論理的思考能力など面接官が見そうな項目をきちんと採点しています。就活始めたての大学生でここまで詳しいものなのかな?と少々疑問でした…がまあしっかりしたメンツだったのでしょうか。各々、自分のキャラクターや能力に不安な部分を抱えながらの就活スタートです。ここでも、話題提起力があるだけでもダメだし、相手の話に耳を傾け、そこから話を広げる...この感想を読む
綺麗事だけじゃない、働くことの意味とは。
就活生は必見。集団討論の内実、評価のポイント、ESの書き方コツなど、実際に就活をしている人にとってためになることが凝縮されている一作だ。例えばインターンシップの描写では、自分より容姿の良いインターンシップ参加者への優遇、社内の実態を知ったときの驚きなどがある。就活生にとって非常に共感することができ、勉強にもなり、自分自身を今一度見つめ直す機会ともなる充実した1冊であることに間違いはない。ところがこの本、それだけじゃない。就職活動に興味のない人は、もしかしたらこの題名を見て「自分には就活なんて関係ない」とスルーしてしまうかもしれない。しかし!それは非常に勿体ない選択である!というのも、本作は誰もが一度は疑問に思うであろう、「なんのために人は働くのか」について考えている作品とも言えるからである。有名大学卒業後、就職活動に失敗し再就職が出来ずアルバイトを転々とする海老水。大手出版社に勤め始める...この感想を読む