忘れていた気持ちを、思い出させる作品
何回泣きましたか?私は3回です重松清氏が書き下ろした短編小説、全部で11作品入っています。重松清氏の作品は、どれも心の奥に、スッと張り込まれてしまうような作品が多く、知らないうちに涙ぐみながら読んでいました。こちらの作品は、短編となっていますが、一つ一つの作品がとても個性的です。特に、主人公が、女性、男性、中年、少年、少女と様々な年代や性別の人物に光をあて、まるでこの場所にその人がいるかのような錯覚になってしまいました。短編小説と言う事で、美容院の待ち時間に、気軽に読み始めたのですが、知らないうちに涙があふれてしまい大変でした。知らない人が見たら、きっと変な人と思われたかも知れません。でも、小説を読んで泣くことができる自分も幸せで、「みぞれ」という作品に出会えて良かったなと思っています。泣いてしまった作品の一つに「砲丸ママ」があります。この話は、本当に面白くて、子供の作文と、2人の行動のア...この感想を読む
4.84.8
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