イヤミスの代名詞、真梨幸子の原点
イヤミスの女王、真梨幸子デビュー作本作は、言わずと知れたイヤミスの女王、真梨幸子のデビュー作にしてメフィスト賞受賞作。メフィスト賞は講談社が主催する新人賞で、『究極のエンターテインメント』『面白ければ何でもあり』をコンセプトとした他に類を見ない独特の賞です。最初の受賞者は『すべてがFになる』で有名な森博嗣。その後も乾くるみ、西尾維新、辻村美月など大ヒット作を生み出し続けるベストセラー作家が名を連ねます。その中において、真梨幸子の『孤虫症』は出版当初こそ話題になったものの、その後は全く鳴かず飛ばず・・・ちなみに売れない時期は本人がアマゾンで自身の作品を大量購入をしたり、年収が100万程度だったことも明らかにされています。それでも小説にかじりついて、ついにデビュー6作目『殺人鬼フジコの衝動』にて大ヒット作家の仲間入りを果たすのです。フジコの大躍進により本作も改めて脚光を浴びることになり、真梨幸子...この感想を読む
3.53.5
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