ハサミ男のあらすじ/作品解説

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小説レビュー数 3,368件

ハサミ男

4.674.67
文章力
4.67
ストーリー
4.50
キャラクター
4.67
設定
4.25
演出
4.83
感想数
3
読んだ人
6

ハサミ男のあらすじ・作品解説

1999年に殊能将之が書いたデビュー小説で、第13回メフィスト賞を受賞し講談社ノベルスより刊行された。同年の宝島社の「このミステリーがすごい」で第9位にランクインした長編小説である。 この作品は、女子高校生ばかり狙い絞殺後に被害者である少女の喉にハサミを突き立てるシリアル・キラー、通称「ハサミ男」が、3人目に狙った女子高校生を次のターゲットとし、時間をかけ用意周到に殺人の準備をしていく。殺人を決行しようとした夜、ターゲットの少女が自分より先に同じような方法で殺されているのを発見したことから、その模倣犯を自ら突き止めていく話である。 語り手である自殺願望者の「わたし」、自殺未遂後に面接する医師、事件解決に奔走する警察の目線でそれぞれ書かれており、作者が読者を騙すために使われる叙述トリックの手法を用い、前代未明のクライマックスとなっている。 前述したトリックのため映像化は不可能と言われていたが、2005年に麻生久美子と豊川悦司主演で映画化された。

ハサミ男の評価

総合評価
4.674.67
(3件)
文章力
4.674.67
ストーリー
4.504.50
キャラクター
4.674.67
設定
4.254.25
演出
4.834.83

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ハサミ男の感想

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犯人がわからない

殺した少女に対しさらにハサミをぶっ指すというのはグロすぎます。残虐性で非人道的。どんな具合に気が狂っているんでしょうか。なにが彼をそうさせたのだろうって本と考えましたよ。連続殺人犯である切り裂きジャックを彷彿とさせる内容。怖くて仕方ありません。連続殺人犯とか今の世の中にもざらにいますしね。でもそのハサミ男もぎゃふんってなるんですよ。自分のやり方を真似されちゃったらね。彼はまさか?なんで?えっって混乱したはずです。自分でもそうなりますもん。世の中に同じ殺し方のできる奴がいるなんてそう思えませんからね・・読む進めていくとトリックについてあぁーあれかーって思うところもあったのですが、騙されました。こういうトリックものには結構強くなってきて推理力も増してきたと思っていたのに。。。まだまだだなって思った今日この頃でした。あなたは犯人を当てることができますか?きっと苦労すると思いますよ。騙される可...この感想を読む

4.54.5
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