強烈なキャラクターが魅力
イヤミスの女王、真梨幸子の名作本作は言わずと知れたイヤミスの第一人者、真梨幸子の8作目です。初版時は『更年期少女』というタイトルで、表紙は少女漫画のお姫様のイラスト、裏表紙はおばさんがお姫様のコスプレをしているイラストが描かれていました。(ちなみに、この時帯には「夫も子供も、みーんな邪魔!」と書いてありまして、これが文庫時のタイトルの萌芽だったのかと後から気づきました。)表紙とタイトルから、イタいおばさんが出てくるんだろうと想像していましたが、想像以上にイタいおばさんしかいません。今回は目を背けたくなるほど醜い、青い六人会のメンバーについて掘り下げます。青い瞳のジャンヌを愛する「青い六人会」—注目の3人エミリー(本名:枝美子)グループ1の新参者、エミリーの特徴はその流されやすさにあります。夫とのマンネリな夫婦生活にうんざりし、「ここではないどこかに行きたい」「あの時漫画家になっていれば」な...この感想を読む
4.54.5
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