しゃばけの感想/考察/ネタバレ

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小説レビュー数 3,368件

しゃばけ

4.754.75
文章力
4.75
ストーリー
4.63
キャラクター
5.00
設定
4.88
演出
4.63
感想数
4
読んだ人
6

しゃばけの感想一覧

畠中 恵による小説「しゃばけ」についての感想が4件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

ままならない人生を放り出さない強さ

江戸時代を舞台に、大妖の血をひくそれはそれは体の弱い若旦那が、守り役の妖たちと謎解きをする『しゃばけ』シリーズの1作目です。江戸時代が舞台なので歴史小説のカテゴリーにも入りますが、文体はいたって平易、難しい言葉もあまりなく読みやすいので、現代ものをよむ感覚で読めると思います。妖がたくさん出てきますが、怪談という雰囲気ではなく、ちょっと個性的すぎる友達という感じなので、怖いものが苦手な人も平気です。主人公の若旦那は、元気でいるより病気をしている時間が長く、仕事はしたくてもさせてもらえないという病弱の極みのような人で、その幼馴染の菓子屋の息子は菓子作りは好きなのに一向に腕が上がらないという人です。どちらも順風満帆とは言えない現実を抱えています。それでも、互いのことを思い、前向きに日々を送っています。一方、この作品の事件の元凶は、付喪神になれそうでなれなかった妖が己の欲望をかなえる霊薬を求め...この感想を読む

5.05.0
  • 月読三葉月読三葉
  • 125view
  • 597文字

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