宮沢賢治 「風の又三郎」のあらすじ・作品解説
「風の又三郎」は、宮沢賢治による短編小説である。1934年、宮沢賢治の死後に発表された。1931年から1933年にかけて執筆されたとされている。 この物語は、ある村の小さな学校に転校してきた少年・三郎が、地元に伝わる伝説の風の精霊、「風の又三郎」ではないかと噂される。この少年が村で過ごした約10日間のうちに起った出来事を描いたものである。田舎での遊びを通じて、子供たちと三郎は親交を深めるが、ある出来事により三郎を仲間外れにしたところ、再び彼はどこかの地に引っ越していってしまう。彼が本当に精霊だったのか否かは、作中では明らかにされていない。 1940年と1957年に映画化されている。また、1988年には、宮沢賢治の作品集の一つとしてアニメ化もされている。 旺文社の小学校5年生の教科書に掲載されている作品である。