花の回廊のあらすじ/作品解説

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花の回廊

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花の回廊の評価

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花の回廊の感想

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流転の人生の中での、多くの関わり、そして乗り越えるべきもの

呆れるほど他人の人生に関わる熊吾流転の海シリーズ第五部の花の回廊では、松坂熊吾が今まで人を使う立場だったのがモータープールの管理人として雇用される側になる話が大筋である。流転の海では松坂一家に多くの人が関わっているが、松坂熊吾をはじめ、妻の房江や息子の伸仁にとって、この「花の回廊」ほど人の関わりが忙しかった巻はないだろう。これには、蘭月ビルという個性のるつぼで伸仁が過ごした日々や、家計を支えるために外に働きに出た房江の生活、関わった人間のそのまたツテで知り合った人の人生にまで関わる熊吾の、相も変わらずのお節介な性分が起因している。熊吾の相棒千代麿は、自分の愛人と熊吾にゆかりの女性たちが同居している家族形態と、そうなったことを運命でなければ何なのだと言うが、本当にそう感じる。松坂熊吾という存在自体が、周囲の運命を握っているのか、それとも、自分の運命を預けて見たくなるような包容力や魅力があ...この感想を読む

5.05.0
  • tamamatamama
  • 252view
  • 2210文字
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花の回廊の登場キャラクター

松坂熊吾

花の回廊の名言

教育とは何かっちゅうことがわかっちょらんやつが教師になると国が滅びる。

松坂熊吾

熊吾が磯部富雄に教育とは何か説教をするシーン。外国人差別の話から、人間修養について語り合った際に出た言葉。教える側が教える意味をわかっていなかったら、いい人間が育たず国が滅びるということ。

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