指先からソーダの評価
指先からソーダの感想
爽快感のあるエッセイ集
著者の初エッセイ集だそうです。ひとつひとつのエッセイはとても短いので、隙間時間に読める感じです。小説では解らない、著者の境遇や考え方がわかり、面白かったです。特に秀逸だと思ったのは、「あきらめるのが好き」です。この本のエッセイでは、ピカイチの出来だと思います。詩的で、素晴らしい感性だな、と。そしてとても共感できました。「あきらめてもあきらめても、しぶとく私が残る。」という所に。題名通りに、指先からソーダの泡が、シュワシュワと出て行くような、エッセイ達。共感できるのもあり、できないのもあり…けっこう量があるので、読み終わると達成感があると思います。そして、爽快感も。出会って良かった本だと思いました。