斜陽の名言/名セリフ

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小説レビュー数 3,368件

斜陽

3.753.75
文章力
4.50
ストーリー
3.75
キャラクター
3.75
設定
4.00
演出
4.00
感想数
2
読んだ人
3

斜陽の名言

斜陽の名言集です。現在21件が登録されています。

私のこの胸の炎は、あなたが点火したのですから、あなたが消して行って下さい。

和子

和子が直治の尊敬する上原さんに宛てた手紙の一節。

不良とは、優しさの事ではないかしら。

和子

和子が離婚や直治のことを思い出しているシーン

他の生き物には絶対に無くて、人間にだけあるもの。それはね、ひめごと、というものよ。いかが?

和子

引っ越した伊豆の家で和子がお母様とお話をしているシーン

貧乏って、どんな事? お金って、なんの事? 私には、わからないわ。愛情を、お母さまの愛情を、それだけを私は信じて生きて来たのです

和子

伊豆の家で和子がお母様に自分の思いを吐き出しているシーン

幸福感というものは、悲哀の川の底に沈んで、幽かに光っている砂金のようなものではなかろうか。

和子

和子が病状がかなり悪化しているお母様と会話しているときに思った考え。

人間は、嘘をつく時には、必ず、まじめな顔をしているものである。この頃の、指導者たちの、あの、まじめさ。ぷ!

直治

直治が麻薬中毒で苦しんでいた時にの書いた夕顔日誌に書いていた言葉

夕立の晴れた空にかかる虹は、やがてはかなく消えてしまいますけど、ひとの胸にかかった虹は、消えないようでございます。

和子

直治の尊敬する上原さんへ相談の手紙に書いた台詞

少しでもほめられた事は、一生わすれません。覚えていたほうが、たのしいもの。

和子

和子がお母様と会話をしているときに和子が言った台詞。

私には、わからない。わかっているひとなんか、無いんじゃないの? いつまで経たっても、みんな子供です。なんにも、わかってやしないのです。

お母様

病状がかなり悪化しているお母様が和子との会話で発した台詞。

なんでもない事だったのね。燃やすための薪だもの。

お母様

和子が火事を起こして、落ち込んでいるときに母が和子に言った台詞

死ぬひとは、きまって、おとなしくて、綺麗きれいで、やさしいものだわ。

和子

お母様と和子が食事が終わり、お話をしているときに和子が言った台詞

学問とは、虚栄の別名である。人間が人間でなくなろうとする努力である。

直治

直治の書いた夕顔日誌に書いてある台詞を和子が目にしたシーン。

札つきなら、かえって安全でいいじゃないの。鈴を首にさげている子猫こねこみたいで可愛らしいくらい。札のついていない不良が、こわいんです。

お母様

和子が上原さんに宛てた手紙の中でお母様が和子に言った台詞。

破壊は、哀れで悲しくて、そうして美しいものだ。

和子

和子がお母様の看病をしながら考えたこと。

革命も恋も、実はこの世で最もよくて、おいしい事で、あまりいい事だから、おとなのひとたちは意地わるく私たちに青い葡萄ぶどうだと嘘うそついて教えていたのに違いないと思うようになったのだ。

和子

和子がお母様の看病をしながら考えたこと。

あなたは、珍らしい方ですね。誰にでも、思ったとおりを言える方だ。あなたのような方と一緒にいると、私の仕事にも新しい霊感が舞い下りて来るかも知れない。

師匠さん

和子に縁談を申し込んだ師匠さんが和子に対して言った台詞

いまはもう、宮様も華族もあったものではないけれども、しかし、どうせほろびるものなら、思い切って華麗にほろびたい。

和子

和子が火事を起こし、いろいろな後始末をしているときに和子が考えたこと。

世間でよいと言われ、尊敬されているひとたちは、みな嘘つきで、にせものなのを、私は知っているんです。

和子

和子が上原さんに宛てた手紙の中で書いた一節。

人の力で、どうしても出来ない事が、この世の中にたくさんあるのだという絶望の壁の存在を、生れてはじめて知ったような気がした。

和子

和子がお医者様から母の病気が結核だと言われたときに思った考え。

アルコールのほうは、人は案外ゆるすんだ。

上原さん

和子が弟のことが心配で上原さんを尋ね、二人の会話で上原さんが発した台詞。

斜陽の感想

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