レッドゾーンのあらすじ・作品解説
レッドゾーンは、2009年に講談社より出版された日本の長編小説である。 著作者は日本の小説家・真山仁。台頭著しい中国企業の攻勢を背景に、日本最大の自動車メーカー「アカマ自動車」の陰謀渦巻く買収劇の中、主人公「鷲津政彦」が中国企業に挑んでいくストーリー。ジャンルとしては、投資ファンドを中心とした経済小説となっている。 本作は2004年に出版された真山仁の処女作「ハゲタカ」のシリーズ続編となっており、2006年出版の「バイアウト」に続く第3作目である。 現実に起こった買収や経営破綻、国有化などの企業問題がベースとなって、ストーリー構成がなされているのが特徴。また、一部現実に行なった企業問題をそのまま作中に持ち込まれることが稀にある。 本作の出版後、2013年にシリーズ第4作目となる「グリード」が出版。 また、第1作と2作を原作としたNHK土曜ドラマ「ハゲタカ」が2007年に放送されると、本作を原作とする映画「ハゲタカ」が2009年に公開された。
レッドゾーンの評価
レッドゾーンの感想
ハゲタカシリーズの第三弾
今回は中国の国家ファンドが登場し、またまたスケールが大きくなっています。しかしつまらなくは無いですが、前作程の面白さは得られませんでした。上巻では鷲津の活躍はあまり無く、それぞれの登場人物に焦点が当てられて複数の話が展開していますね。これらが下巻で一つにまとまるのでしょうか。アカマ自動車のモデルはトヨタ自動車だと思いますが、買収なんかされない規模の企業だと思っていたので正直驚きました。買収はやろうと思えばできるんですね。作中では買収を企む中国の不気味さがよく描かれていると思います。アランの死の謎も下巻で明らかになりそうなので、鷲津の下巻での活躍を期待します。