境遇の評価
境遇についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
境遇の感想
読後感のすっきりしないサスペンス
青いリボンが繋ぐ2人場所は違えど児童養護施設で高校まで育った晴美と、預けられたけれども早いうちに養父母に引き取られた陽子の2人の語り言葉で、この物語は書かれている。捨てられていたとは言え、赤ちゃんのうちから養父母に引き取られ何不自由なく育った陽子と、高校卒業まで施設で暮らした晴美とは少しその生き方は違うのではと思ったけれども、二人はまるで姉妹のような関係だ。新聞記者として働きしっかりしているように見える晴美に比べ、どこかしらおっとりしており国会議員の妻となっている陽子は性格もまるで正反対なように思ったけれど、ルーツがわからないということは共通しているし、その上「境遇」というタイトルなのだから、なぜそこまで仲良くなったのかその辺の疑問も読んでいくにつれ詳しくわかっていくことなのかなと思い読み始めたけれど、その疑問は最後まで違和感として残ってしまった。この物語は、晴美が持つ唯一の母親とのつ...この感想を読む