騒ぎを起こした場から逃げるのが、責任を果たしたことになるのだろうか。辞めるのは、責任を取ることにはならない。
的場一郎
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脚本から書き下ろされた異色の作品この作品はテレビドラマの脚本を初めて執筆した港かなえが、そのドラマの脚本を元に新たに書き下ろしたという、小説がドラマで再現されるという一般的な流れとは逆に生まれたものである。またその脚本は、『高校入試 シナリオ』と題して別に発行されている。なので今回の作品はシナリオ的に書かれたものではなく、まったく通常の物語の形をとっている。ただ『高校入試 シナリオ』が先に誕生したということがかなり斬新に感じた。物語は主人公である教師、春山杏子からの目線の話から始まる。そしてその他の登場人物の教師たちの話がその後に続く。ただその合間にネット掲示板での書き込みも入り、その書き込みの下に教師名が入るので、その名前が掲示板に書き込んだ人物の名前なのか、この語りの人物名なのか若干混乱し、慣れるまでは読みにくく感じた。またそれぞれの登場人物の性格や背景が掴みきれていないうちからた...この感想を読む
よみがな:はるやまきょうこ ニックネーム:きょうこせんせい 血液型:A型 性別:女 国籍:日本 所属:一高教師 性格:熱心でしたたか 特徴:真面目 癖:どうしてですか?とすぐに言う 物語上での目的:高校入試をぶっ潰すこと
的場一郎
仕事をしていくうえではもちろん、人として、してはいけないことを行ってしまった部下が辞表を提出した時の上司の言葉。駄目なことをしたから罰則を受けるとはいえど、それだけで反省をした気になってはいけない、犯してしまった事は更生してその後の人生を全うして責任を取るべきだと感じられた言葉だったから。
宮下輝明
生徒それそれが、いろんな事情をかかえ高校入試に挑み、合格した者が入学式を迎える晴れの舞台での先生の一言