龍神の雨の評価
龍神の雨の感想
龍神の雨
蓮と楓の兄妹は実の母を亡くして、義理の父親と暮らしている。しかし義理の父が妹に・・・。兄は復讐を決意する。おりしも台風が襲来していた夜。兄は決行する。幼い兄弟、圭介と辰也も蓮と楓に絡んできて、事態を思わぬ方向に。うまく殺人を隠せたと思ったが、小さなミスから明るみにでそうになる。読んでいて、なんとか蓮と楓がいい方向に進むように応援してしまった。どんでん返しの連続で、読むスピードがだんだん速くなるのが自分で分かった。圭介と辰也にも光明がみえ、兄妹にも納得の結末がまっていたので安心できた。道尾秀介の小説は初めて読んだが、伏線がうまくはられていてよく練られていると感じた。素直におもしろかった。