横道世之介の評価
横道世之介についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が5件掲載中です。
各項目の評価分布
横道世之介の感想
吉田修一☆最高傑作
吉田修一さんの中で一番大好きな作品です。呑気で人懐っこいお人好しの横道世之介。ホントにどこにでもいそいうなフツーの大学生のなんでもない日常のお話です。彼と出会った人々の20年後も描かれており、「そーいえば、横道世之介ってやつがいたよな〜」と頭の片隅にほんわりと残っていて、なんとなく思い出して、優しい気持ちになれる。出会ったからいって、人生が変わるわけではないけど、ちょっぴり嬉しい気分になれる。それが、横道世之介。ちょうど昭和の終わりの頃の空気が漂っていて、なんとなく懐かしく感じながら読みました。読後はじんわり涙が出て、世之介を愛おしく思う気持ちでいっぱいになりました。