ペンギン・ハイウェイの感想/考察/ネタバレ

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小説レビュー数 3,368件

ペンギン・ハイウェイ

4.384.38
文章力
4.25
ストーリー
4.25
キャラクター
4.38
設定
4.25
演出
4.13
感想数
4
読んだ人
10

ペンギン・ハイウェイの感想一覧

森見 登美彦による小説「ペンギン・ハイウェイ」についての感想が4件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

森見登美彦と南方熊楠

森見登美彦と言えば「京都」ですが、今回は京都はでてきません。これだけでもけっこう不思議です。自堕落な大学生も、もちろん出てきません。主人公はなんと小学生のアオヤマ君。冒頭の説明から、「おっアオヤマくんは賢いんだな」と思わせる文章がさく裂しているのですが、特に注目したいのは、アオヤマ君が『ミナカタクマグス』を知っている点です。片仮名で表記されているため、ふっと見落としがちですが、あの有名な『南方熊楠』です。アオヤマ君が優れていると例に出す人間は南方熊楠なのか、と衝撃を受けました。学者さんや研究者さんなど、大学に携わる人にはメジャーな名前ですが、普通に生きているとあまり『南方熊楠』に出会う機会はそうありません。アオヤマ君が大学に忍び込む回(というとアオヤマ君は怒りそうですが)では、お父さんに遭遇していました。お父さんは大学に関わりのある人間です。おそらくアオヤマ君はお父さんからその名前を知...この感想を読む

5.05.0
  • ちょぼ6ちょぼ6
  • 324view
  • 554文字

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