ニホンブンレツのあらすじ・作品解説
「ニホンブンレツ」は、2009年に文芸社から単行本として刊行された、山田悠介の小説である。 近未来の日本を描いたSF小説で、日本は東と西に分裂し、東側にいる主人公が恋人のいる西側に潜入すると、そこには驚きの独裁国家があったというところからストーリーがはじまる。 「リアル鬼ごっこ」で有名な作者が、もし日本がかつての東ドイツと西ドイツ、あるいは今の北朝鮮と韓国のように、2つの国家に分裂したらどうなるかということを、想像力豊かに描いた作品となっている。そこには、現代の政治に対する風刺や、関東と関西の文化の違いに対する洞察、日本の歴史に対する深い知識が織り込まれており、荒唐無稽とも思えるストーリーを説得感のあるものに仕上げている。 主人公は、学校の先生という設定になっており、日本が東西に分裂することにより学校教育がどのように変わるかという様子も効果的に描かれている。物語上は架空の人物として登場するが、実在する人物のパロディーのように描かれている個所などもあり、読みやすくなっている。
ニホンブンレツの評価
ニホンブンレツの感想
設定は面白いと感じます
西日本と東日本で分裂し、お互い鎖国することとなった日本を舞台に主人公と恋人が引き離され・・・という設定が面白いなと思い読み始めました。著者の山田悠介さんは毎回設定は面白いです。ただ、イマイチ感情移入が出来ないですし、毎回起承転結の「結」の部分がイマイチだなあと感じます。山田さんは、人一人じゃあでかい組織には敵いはしないって思ってるのかなあ、なんて思います。とにかく設定とイラストは面白いです。中高生は好きな人が多いんじゃないかと思います。奇抜な設定がうまく生きる文章になるともっと面白いと思います。でも西日本と東日本が急に鎖国ってなかなか凄い発想ですよね。
読み終わったあとの喪失感が。。。
こら頭おかしくなるわ(笑)なんか、久々の名作って感じかな?山田悠介さんの作品にわ毎回入り込まされて体験させられている気分を味わえるけど、今回の作品わ特にやばかったです。状況の設定わもちろんあり得ないものです!こんなことわ起こりません!でも、それを巧く書いてくれるからはまってしまうんですよねー(笑)小説に対して「ありえない」とか言ってたら楽しめませんし。もーね、この人の作品の登場人物全員好き!一人一人の個性やばいしインパクトやばいし共感させられる!なんでこんなに人間味がでる「文字」を書けるのか、素直に尊敬します。でも…やっぱ頭おかしくなってくるわ。(笑)