多分、勤勉な人が訳した方丈記
訳を読むと名文がわかる方丈記が名文であることは、誰でも知っています。この本にも原文が読み仮名のルビ付きで掲載されているので、声に出して読むと、とても気持ちがよい。気持ちはいいけど、必ずしも意味はわからないので、訳を読んでから読むと、一層気持ちよくてよろしい。この本は3段です、新書版の算段でしょうかこの本は1段目が方丈記の意訳で、当初「少年少女古典文学館10徒然草・方丈記」に掲載されたもの。2段目が俳句界に掲載された「ぼくの方丈記」。3段目が方丈記の原文です。1段目の意訳がとてもよい。子供向けというのは馬鹿にできないと感心してしまった。まとまった意訳でサクッと読むと方丈記の時代というものが心にはいってきます、今更ながら、平家物語と同じ時代なんだと思うと鴨長明や平清盛が本当に生きていたのねえと思えて、「ゆく川の流れは」が一層、心に響くように思う。災難とは方丈記は災難本だという人が友人にいて...この感想を読む
4.34.3
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