実際的な工芸案内書
わたし、こういうの苦手なんだけど最初のページを読んで、「わたしこういうの苦手なんだよ」と思った。何の仕事をしてる人ですかと聞かれると、いつも困ったというくだりで、「のっけから煙に巻いてきたな」という感じなのです。人の感じていることは、曖昧なものだから、誰でも他人に説明するときは、「そう言いきられると違うんだけど」的な違和感と戦っていることが多い。それでだけに「きっぱりしなきゃな」と努力している身には、この感じは少し疲れるのです。これを感覚的というか、女性的というかは微妙だけど、個人的にはこういう話し方をする人は男性にもてるから嫌いなんです。そして、女は強いのだ文章は煙に巻くような感覚的な人だけど、筆者の性格は身軽にして大胆、そして体は頑健な人だろうと思う。「ごぼうの匂い」から「哀しい壺」までの"種"と題された7章を読めば、身軽にして大胆だし、最後まで読めば仕事量から頑健なことはわかります...この感想を読む
4.24.2
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