ああ。ロミオ。どうしてあなたはロミオなの?
ジュリエット・キュピュレット
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「ロミオとジュリエット」は、1595年頃に執筆されたとされる、イギリスの文豪ウィリアム・シェイクスピアの戯曲である。 14世紀のイタリアの都市ヴェローナでは、キリスト教の教皇派と皇帝派が熾烈な争いを繰り広げており、皇帝派に属するモンテギュー家のロミオと、教皇派に属するキャピュレット家のジュリエットは、恋に落ちて秘かに結婚する。しかし、両家の争いで親友を殺されたロミオは、逆上してキャビュレット夫人の甥を殺してしまう。ジュリエットは、ロミオを救うために死んだふりをするという一計を案じるが、ジュリエットが死んでしまったと勘違いしたロミオは毒薬を飲んで自殺してしまい、それを発見したジュリエットも短剣で命を絶ってしまうというストーリーである。 シェイクスピアの作品の中では悲劇に分類されるが、いわゆるシェイクスピア四大悲劇の中には含まれていない。しかし、最も多くの映画やテレビドラマ、ミュージカルなどが制作されることになった作品でもある。
言わずと知れたシェイクスピアを代表する名作ですね。ロミオとジュリエットの哀しい恋の物語は何時の時代も人々の心をとらえられます。敵対しあう両家の悲恋というのはシェイクスピアが大好きなオウィディウスの変身物語に原典があるのが、シェイクスピアらしいエゴの入れ具合と、人間味にあふれたセリフ回しが何度読んでも素晴らしく、ロミオとジュリエットの生きていた世界に夢見ることができます。シェイクスピア作品に流れている運命に立ち向かい翻弄される人間像の描写は、人間なら誰しもがもつ絶対値として心をとらえます。ロミオやジュリエットのように運命に翻弄されながらも、恋に生きるという激しい姿は心を打たれます。
ジュリエット・キュピュレット
恋に悩むジュリエットが家のテラスで思いあまって告白する。
ロミオ・モンタギュー
恋人のジュリエットの告白に応えるロミオ。
ジュリエット・キュピュレット
ジュリエットがバルコニーからロミオに愛を伝えるシーンで使われたセリフ