異性のあらすじ・作品解説
異性とは、2014年11月に河出書房新社から文庫として発売された、角田光代と穂村弘による可笑しくも考えさせられる恋愛参考エッセイである。 好きだから許せる?好きだけど許せない?そんな男女の引かれながらも相容れない不思議な関係を、人とは全く違う切り口で斬新に描いている本作品は、女性の心の闇に迫る作家角田光代と、自ら駄目人間と自負する、個性派エッセイスト穂村弘が組んで書き上げたのだから、これ程異彩を放つ恋愛エッセイは他に見られないのかもしれない。 作品内では内面重視かそれとも外見か?女は変化を恐れ、男は固定を恐れる?などのよくあるテーマから、別れた人には不幸になって欲しいかなど、少々ブラックなテーマまでを取りあげて、二人の作家が恋愛談義に花を咲かせている。 穂村作品らしく、読者がこの人は本当に大丈夫なのか・・と心配する場面や、角田作品らしくシビアであっけらかんとした軽快な切り口にも魅力が感じられる。
異性の評価
異性の感想
男女の恋愛に関する、交換日記風エッセイ
女性代表としての、角田さんと、男性代表としての穂村さん、人間観察の視点が鋭い二人の、男女の恋愛に関する、往復書簡…というより、交換日記風のエッセイ本です。初めは面白く、「へぇ~、そういう風に考えるのか。」と思って読んでいたけれど、なんだか難しい話になっていき、中盤から、「そうなのか」と、納得するばかりで、ついていけなくなってきました。ストッキングの伝線を教えてくれる人に好意は抱かない、というのが良く分からなかったです。鼻毛や目ヤニは嫌だけど、寝癖や伝線なら、何とも思わないけどなあ。たぶん、面白い本だと思うんです。恋愛に興味がある人たちにとっては。軽く読めるし。でも、私はあまりないので、★を1つ減らしちゃいました。すみません。