心地よいノスタルジーが香る映画
ノスタルジックな風通し風通しの良い映画である。扱っているテーマも重いし、ラストも決してハッピーエンドではないのだが、爽やかさや美しさ、淡々とした日々への愛おしさが画面を通して伝わって来る。特に食べ物がよく出てくるのだが、魚やスイカ、アイスクリームなど、どれもとても美味しそうに撮っている。食べる行為は、生きることには必要不可欠である。その行為を作品中では上品にではなく、良い意味で庶民的に、みずみずしく表現をしている。このように活き活きとした食べる行為をとることで、”生”とは食べるという、ごくありふれた行為と隣り合わせであり、”生”とはみずみずしく生活感あふれるものなのだということを表現している。説明しない自然さ人物設定を観客へ明示するのが大変遅い。ヒロインの名前がわかるまでに40分かかった。しかもこのシーンは名前を聞いたりするのではなく主人公ジョンウォンが話の流れでヒロインの名前タリムを呼...この感想を読む
4.04.0
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