横道世之介の評価
横道世之介の感想
マイペースでのんきな男、横道世乃介!
みんなの心の中に、世乃介はいる…「横道乃ノ介」を視聴した感想です。何かすごい事件が起こるわけではないのに、不思議とずっと観られる作品です。全体の雰囲気が心地よく、好感が持てました。タイトルの横道世乃介を主人公とした、80年代が舞台の青春物語と思いきや、いきなり現代に場面が切り替わるなど、不意討ち的な緩急があって、面白かったです。横道のいる80年代がファンタジーのようにフワフワした雰囲気で描かれるのに対して、現代の様子は、見ていて本当にリアルな感じがしました。ストーリーの途中で、世乃介が他界してしまっていることが、急に明かされるのも驚きました。しかも、ラジオの音声を通して、というやり方でです。その後のストーリーは、「世乃介は死んでいるんだな」という事が頭に入った状態で観ているので、余計に切なさがありました。しかし、不思議と主人公が亡くなっている事に湿っぽさがないのが良かったです。世乃介の友人...この感想を読む
悲しいはずなのに。。
この話の原作者吉田修一の小説が好きで、何冊も読んだ事があり、この作品はその中でも大好きな小説でした。ってこともあり、小説のイメージを壊してないかと思い観るのをためらっていましたが、吉高由里子と高良健吾が出演しているということで観てみました。観始めてすぐに原作のことを忘れてしまうぐらい高良健吾や他の役者さんの演技力に引き込まれ、あっという間に映画が終わってしまったという感じでした!ストーリーは原作にかなり忠実にそっていましたし、大事なところはしっかりと描かれていたので言うことは無いなという感じです。主人公が生きてる間、大学時代を謳歌している部分も観ている僕も楽しくなりましたし、その大学生活を懐かしむように思い出しながら今の生活を送る友達のストーリーもうまく表現されています。結果、横道世之介は死んでしまうので凄く悲しいはずなのですが、横道世之介のキャラクターとストーリー全体のほっこり感で涙...この感想を読む