明るくユーモラスに実父の死を描いたドキュメンタリー映画
思い出すたびに温かな気持ちになれる映画その映画を見た後で、はたと目を上げると、見る前とは景色が違っているという感覚が好きです。作品に酔う、というようなこととはちょっと違っていて、自分の立っている位置がすっとずれるかんじというのだろうか。 その感覚がどれだけ長く続くかが、作品の底力なのだろうと思っています。 その時はああ良かったー!と思っても、次の日には、内容も含めきれいさっぱり忘れてしまっている映画もあれば、随分時間が経っても、思い出すたび胸が熱くなるような映画もあるものです。 「エンディングノート」を観て数日経ちましたが、思い出すたびに、温かな気持ちが蘇ってきます。シンプルですが、力のある作品だと思いました。明るくユーモラスに実父の死を描く是枝裕和監督のサポート(今作のプロデューサーでもある)を受け、今作で監督デビューを果たした、若き女性監督である砂田麻美氏が、自分の父親が元気なところか...この感想を読む
4.34.3
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