ぼくのエリ 200歳の少女の評価
ぼくのエリ 200歳の少女の感想
歪んだ愛
ぼくのエリ 200歳の少女 美しく儚い少年と少女の物語初めてこのDVDを目にした時、とても美しく繊細な少年がアップで映っていました。白い肌にブロンドの髪、青い瞳に中性的なその顔は魅力的で思わず借りてしまいました。話のあらすじを見ていたら、吸血鬼とその少年のお話っぽいです。吸血鬼は個人的には好きなジャンルですし、しかも幼い少女が主役とかはなかなかないので見応えがありましたね。一般的なヴァンパイア映画といえば、・グラマラスなネーちゃんが男を惑わし、主人公らしき人間に成敗される。・主人公は実は吸血鬼だが、人間を殺すのを躊躇い、葛藤し、悪い吸血鬼を倒す物語。言い方は悪いかもしれませんが、ワンパターン・王道ですね。衝撃を受けたのは『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』ですが、これは少女が出てきますが殺されてしまいますし、基本的に生きてる少女ヴァンパイアは少ないですね。それほどに吸血鬼かつ、少女という...この感想を読む
純愛なのかホラーなのかがきわどい話
いじめられっ子の少年スウェーデン映画であり、世界中で称賛されたというこの映画。どの辺が称賛に値するかと一般人目線で考えてみると、やはりホラーとラブロマンスが絶妙に共存していることが大きいと思う。いじめられっ子のオスカーは、やり返す勇気もなくて日々やられっぱなし。ナイフで木を傷つけてどうにかやり返したふりをしてみる弱きオスカーは、雪が深々と降る中薄着でたたずむエリと出会う。予告編を見てエリがヴァンパイアだってことはわかっているし、これからホラーな出来事が続くのだろうということもわかっていたのだけれど、静かに雪の降る街で巻き起こる死の謎、それに関わる人間、そしてオスカーの恋が絡み、怖さと切なさをぐいぐいと心に落としてくる。何か1つでもいい、明るい何かが2人のもとへ届けられないだろうかと願わずにはいられなくなる。オスカーにしてみれば、辛い毎日の中で唯一の光がエリだった。自分と遊んでくれる唯一...この感想を読む