フィッシュストーリーの評価
フィッシュストーリーの感想
すべての線がつながる瞬間が気持ちいい
伊坂幸太郎の小説を映画化。これで脚本が面白くないわけがないだろ!ってかんじ。キャストやスタッフもすごく豪華。年代、場所をこえて、話がどんどんつながっていく後半のスピード感がやばい。全体的に、とても完成度の高い映画だと思う。「フィッシュストーリー」という一曲を軸に、いろいろな人の生活、瞬間を描いていく。森山未来がよかった。もとから結構、すきな俳優ではあったのだけど、この映画をみて、さらに好きになった。音楽もなかなかよかった。私は映画を先に見たので、なにも気にならなかったけど、小説を読んでいる人からしたらなにか引っかかる部分もあったんだろうか。気になる。
伏線具合が絶妙
最初は訳が分からず、バラバラだなぁ、と思ってしまった。見たいところで次の時代にいってしまうところが悶々としてしまって。でもラストではそんなことを忘れさせるくらいスカッとさせられる。そしてなぜだか笑いたくなる。伏線が繋がるストーリーは「運命じゃない人」「アフタースクール」の内田けんじ監督作品でハマってしまったけれど、それとはまったく違ったジャンルの伏線を活かした映画。隕石が衝突する、というファンタジー要素が入っているからかもしれない。綿密な計算というよりは少しだけ隙があるけれど、それが絶妙で考える間を与えてくれる。伊坂幸太郎原作の映画作品の中では一番好きな作品になった。
完成度が最強
現実も、世界はたぶん奇跡でできてるんだなと思わせてくれます。予告編見て、たかが1曲が世界を救うだなんて大げさな! とか思っててごめんなさい。ガチでした。2012年の場面、終末っぷりがやたらリアルで、嫌な脱力感でハラハラしながら観ました…石丸さんの存在で厚みを一段と増してる作品になってますよね。様々な時代を取り上げてて、いろんなことがどう繋がるんだろうってもう画面から目が離せない。途中まで観て予想してたもの以上の結末が用意されていました。そして森山未來さんが大変良い仕事をしています。この人すごい役者だ。しかも役が役だっただけに輝きまくりです。あと、最近見る映画見る映画どこかしらに出ている高良君。本作でも、役柄でも存在感も作品に不可欠です。で、もしかしたら多部ちゃんの演技が隅々まで伏線だったと言っても良いのかも。力ある人です。やーいいもん観た!この感想を読む