美しい肺を煙で汚したまえ、少年よ。 それが生きるということだ。
多田啓介
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主演の二人のハマり方もともと原作が大好きで何度も読み返した作品だったので、実写化されるのは嬉しくもあり心配でもありました。ですが、主演の二人、瑛太さんと松田龍平さんの両方好きな役者さんで、過去の出演作品もたくさん観ていて演技力は間違いないキャスティングだったので、連続ドラマからしっかり見て映画も楽しみにしていました。結果、満足いくものでした。瑛太さんが多田啓介の役作りのために怠惰な生活を続けて付けたというお腹の肉にはびっくりしました。私の姉は多田がカッコよすぎると文句を言っていましたし、原作のキャラクターとは2人ともイメージがズレてはいますが、お二人とも持ち前の独特の雰囲気を生かして、人生を諦めた、それぞれ重い過去をしょった悲しい人物像が上手く表現されていたように思います。脇を固める役者さんたち主演の二人は期待通りだったのですが、残念だったのはルル役の片岡礼子さんです。美しすぎて全然違う...この感想を読む
すごく面白い映画だと思う。主人公のコンビのキャラ設定はすごくよい。みていてわくわくしてくるというか、うずうずしてくるというか。話のひとつひとつ、台詞回しなどが面白い。くすくす笑えるシーンも多い。ぎょうてんが一番好きだなあ。ああやってたいしたこといわずに、んふふって笑ってる感じがいい。それでいてやるときはやるし、しっかり核心をついてくる。こういうかしこいかんじの男性が実際にいたらおもしろいだろうなあとおもう。ドラマに続いているので、そちらも見てみたいと思う。映画と同じぐらい面白いのかなあ。そうだとしたらとうぶんの間、自分のなかでブームになりそう。
小説を映画化したらコウなる。ちょっぴりガッカリ作品だ。言葉によって匠に、そして鮮やかに描かれた世界が、キチンと整理整頓され約2時間に収めると、ぼやける。仕方ない運命だが……。映画より小説の方が10倍面白い。映画を見て「ん?」と物足りなさを感じたら、ぜひ小説を読んで欲しい。三浦しをんさんのまほろ市、多田便利軒は違う。小説は、面白くて面白くて、好みの合う人なら1晩で読み終えてしまうだろう。「幸福は再生する。」この言葉を紡ぎ出すストーリーと言葉の意味。読み終わった後、心がぼわぁっと暖かくなること間違いなしだ。ちなみに最近公開された「舟を編む」の方が面白い。小説の世界をうまく映像化したと思う。
多田啓介
便利屋で子供の塾の送迎を頼まれた便利屋。迎えに行き多田が子供のいる車内でタバコを吸い始めた その時依頼主の子供から「子供の前ではタバコを控えようとか思わないわけ?」といったときにはなった言葉。 きっとこれからの人生とタバコの煙を 重ねているのではないか、と思いました。