電車男のあらすじ・作品解説
電車男は2005年の映画で、2004年に発売された2ちゃんねるへの書き込みを元にした単行本化されベストセラーになった物語を映画化した作品である。興行収入は37億円で、公開40日目時点で観客動員数は200万人を突破した。 物語の主人公は、電車の中で酔っぱらいに絡まれている女性を助けたある一人の男性(ハンドルネームが作品名となる)で、この男性がお礼にエルメスのティーカップを受け取ったことを掲示板に書き込んだことから始まる。彼は彼女いない歴=年齢のアキバ系オタクであることを公言しており、彼女との接し方や服装などについてスレッドに次々と相談を書き込み、それに対してスレッドの参加者が答え、彼が次第にもてないオタク男から成長し女性(通称エルメス)と交際するまでになるというストーリーである。 見ず知らずの他人に温かいエールを送る内容が反響を呼び、映画だけでなくテレビドラマや舞台、漫画にもなり人気を呼んだ作品となった。
電車男の評価
電車男の感想
人間て良いなって映画
人間の優しさをいっぱい感じてほっこりできる映画なのかな。映画が上映された当時は、もっとキュンキュン出来るのを期待して観に行って、心優しい青年と美人でお嬢様との恋愛物語に、こんなもんかぁ…と思い、原作も読みましたがそこまで感動もなくという感じでした。二人が幸せになってめでたしめでたしなお話なのかなぁ…と思ってましたが、人間の優しさをいっぱい感じることが出来る良い映画なんだと最近は感じます。人は人の言葉によって救われて、前に進めたり頑張れたりするんだなぁと思います。実際では知り合える訳ない数の人々が応援し、その応援を受け頑張り、恋が実ったんだなぁと思うとええなぁ…と思います。
よくぞエルメスさん役をあの人にしてくれました。
全てパソコンの中、インターネット上で報告を展開していた元ネタ。もちろん書籍はそこから報告そのものも、それへの反応も纏められていて…つまり抜粋されていて、置いて行かれた書き込みもたくさん存在するだろうけど、何よりいろんな人の声(書き込み)で成っていることは確かなコンテンツでした。なので映画化すると聞いてどう表現するのかと思いきや、結構しっかりパソコン感が良い塩梅にですが全面に出てて安心した記憶があります。それにしても出演者がー!中谷美紀さんが出ることには何より驚かされました。本文中に「相手は中谷美紀似」のような記述があったので、おお!と思ったものです。酔っ払いに絡まれている女性を助けて、何だかんだで恋が始まる。そんなありそうななさそうな話ながら、それを後押ししたのはやっぱり顔も名前も知らない友人達だというのは、悪い話じゃないような気がしています。消費され尽くして過小評価されるのは、ちょっ...この感想を読む
オタクの出発点
今をときめく人たちがたくさん出演されていることに驚く。「電車男」ブームから約9年。最近のように感じられるが、作品を見ると少々古めかしさが感じられる。主演の山田孝之さんも若々しい。このころから、「オタク」という言葉が世間を賑わせてきた。恋愛に対して不器用な男性=オタクというイメージがついたのもこの作品からではないだろうか?先日私が鑑賞した「僕達急行 A列車で行こう」は電車オタクの男性を描いた作品だった。主演は瑛太さんと松山ケンイチさん。イケメンオタクで女性にモテる。しかも、オタクということを全面に出していてもモテる。本作品の「電車男」はオタクであることを隠している。「オタク」の概念も時代によって移り変わる。時代の流れとともに普遍化され、一種のブランド化されてきているのではないだろうか。