イ・オ・ンのあらすじ/作品解説

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漫画レビュー数 3,136件

イ・オ・ン

4.004.00
画力
4.00
ストーリー
4.25
キャラクター
4.00
設定
4.75
演出
4.75
感想数
2
読んだ人
3

イ・オ・ンのあらすじ・作品解説

イ・オ・ンは、りぼんにて1997年6月号から11月号まで連載された、種村有菜による少女漫画作品である。コミックスは全1巻で初の連載作品であり、初のコミックス。完結後も人気があり、2010年、りぼんファンダジー増刊号に新作読み切りが掲載された。2011年に文庫版が発売し、この読み切りも同時収録がされた。 普通の女子高生であった主人公の粒依音は、超能力を研究している天才少年宝来帝に出会う。依音は夢を目指してる男の子が好きだったので帝に興味を持ち、ある日帝が超能力を研究しているという小屋にこっそりと入る。そこで見つけた不思議な物質に触れた時から、依音は物を浮かせる超能力に目覚めてしまい、帝と協力して超能力の研究を行う事になった。最初は超能力しか興味がなかった帝だったが、だんだんと2人の間に恋愛感情が芽生え、その模様が繊細に描かれているラブコメディになっている。 依音の由来は、化学用語の粒子とイオンから来ている。

イ・オ・ンの評価

総合評価
4.004.00
(2件)
画力
4.004.00
ストーリー
4.254.25
キャラクター
4.004.00
設定
4.754.75
演出
4.754.75

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イ・オ・ンの感想

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何度も読み返してしまう

まず、作品全体に漂う爽やかな空気の虜になってしまう。少女漫画らしいファンタジックな設定なのだが甘すぎず、絵柄も軽いタッチで描かれているのでとても読みやすい。思春期の少年少女の持つ独特な清潔感や繊細な心の動きの描写が作者の絵柄と見事にマッチしており、何の抵抗もなく受け入れられる。作中何度も登場する"イオン"の音が、読者である自分は音として捉えているわけではないのになぜかいい響きで耳に残る。それと一緒に気持ちのいい風のイメージを思い出す。読んでいて心地よいのはもちろん読後感もとてもスッキリしている。長編にはない話のテンポの良さも魅力的。子供の頃に読んで何となく気持ちのいいまんがだなと思ってはいたが、大人になって更に好きになってしまった。どれだけ頑張っても過ぎた学生時代には戻れないから、なおさら懐かしいような憧れるようなそんな気持ちで読んでしまう。思い出は美化されるものだが、学生時代の自由さだ...この感想を読む

4.04.0
  • さきーなさきーな
  • 58view
  • 514文字

安定の種村作品!

昔の作品になりますが、種村先生の世界観爆発、全盛期だったように思います。主人公のいおんはいつも笑顔で明るい女の子。でも本当は父親を亡くし折れそうな心をジンクスで支えている。誰でも持っている人間の脆い部分と強い部分を上手く融合させて共感を誘います。弱い部分を受け入れながらも強くなりたいともがく姿は、誰しも自分と重ね合わせて、頑張ろう。強くいたい気持ちにさせてくれると思います。加えて、秀才とちょっと軽い生徒会長という、全く違うタイプ2人からのモテモテ具合とふわふわのロングヘアーには女の子の夢と妄想が詰まっているなぁと、今読んでも思います。幼い頃から信じていたジンクスは、超能力を使うためのトリガーとなっていた。帝との出会いから父親が研究していた物質に触れ、超能力が使えるように。というストーリー性も現実にあり得ないけど、あり得そうでおもしろい。空を飛んだり爆発したり!画面のテンポや迫力もあって、...この感想を読む

4.04.0
  • みくみく
  • 62view
  • 585文字

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