I LOVE HERのあらすじ・作品解説
I LOVE HERは、1993年5月~1994年9月まで別冊マーガレットに掲載されたいくえみ綾原作の少女漫画。コミックスは全5巻、文庫分が全3巻で発売されている。 両親の離婚を機に、引っ越しをした主人公の花は、付き合っていた彼氏と遠距離恋愛を試みるが、若さゆえ距離に負けて別れてしまう。引っ越し先の隣人で飄々とした変人だと感じていた新堂は、実は転校先の担任だったのである。最初は何の感情もなかった花だが、新堂と接しているうちに、彼に惹かれていってしまう。学校一の美少女だが浮いている艶花と友達になるものの、彼女もまた新堂に恋をしているライバルだった。花の母の再婚や、新堂の元彼女登場で、一度は近くなった花と新堂はぎくしゃくしてしまうが、艶花のフォローもあり、最後はハッピーエンドで終わる。等身大の高校生の恋が、みずみずしく書かれた作品で、連載が終わってもいくえみ綾ファンの間では、絶大な人気を誇っている作品である。
I LOVE HERの評価
I LOVE HERの感想
わたしはいくえみ先生をチャッカマンと呼んでやろう。
女子高生と高校教師との恋愛。わたしが初めて手にしたいくえみ先生の作品です。ここからわたしはいくえみワールドの虜になり、今現在でも追いかけ続けています。設定は王道ですね。しかし、登場人物の感性がわたしは好きで、設定がチープでも別に気になりません。むしろ、設定がありきたりだからこそ浮き彫りになる、いくえみ先生に独創性がもうたまらないのです。胸きゅんするのは登場人物と同世代だけだろうとお思いになるかと思いますが、そんなことございません。初めから本能的に好きになるだろう会話をさりげなく自然にするのです。それがたまらないのです。ふたりの女子高生が先生を取り合います。プラスして、先生ことしんちゃんの元カノまで絡んでくるので、こうなってくると肉体関係を持っている元カノは強いですよね。大人だし、何よりも過去のしんちゃんを知っているという時点で優位に立ちますよね。しかし、しんちゃんは元カノとの恋を自ら終...この感想を読む