命はこの世に等しく在るもので 誰も誰のかわりになんてなれない!!
乙宮灰音
理解が深まる漫画レビューサイト
漫画レビュー数 3,136件
紳士同盟†は、りぼん2004年9月号から2008年7月号まで連載された、種村有菜の代表作の一つである少女漫画作品で、コミックスが全11巻発売されており、種村有菜の連載作品では4作目である。 この作品は、生徒たちが金・銀・銅とランク付けされている「帝都学園」が舞台となっている。ランクは家柄や資産などによって分けられ、金は高等部生徒会会長のみに与えられ、通称「皇帝」と呼ばれている。銀は、多くは大金持ちや旧家、名家の人間。銅は一般生徒のランクである。 主人公の乙宮灰音は一番格下の銅ランクであったが、ある出来事をきっかけに生徒会に入り、そこから皇帝の女よけとしての偽恋人となる。そのため皇帝の恋人にのみ与えられる特別なランク、プラチナになる。灰音は皇帝の閑雅が好きだったが、そばにいるうちに閑雅は双子の兄の高成だった事を知る。生徒会を中心とした学園ラブコメディである。 りぼんの応募者全員サービスにて、ドラマCD化がされている。
すごく想像力が豊か種村有菜さんは本当に想像力が豊かな人だね。言葉遣いもそうだけど、世界観が変わってて、そこにファンがつく。特に海外ファンがすごい多くて有名。アニメ効果だろうか。お金持ち学校の中でも金銀銅のランク付けがあったり、コスチュームにも相当こだわっていたり、絵本の世界と現実をリンクさせるような表現を多数用いてよりドリーミーな世界をつくっている。想像力が豊かじゃないと、こんなふうには漫画を描けないと思う。たまに何のことを言っているのかわからないときもあるから、そこは思考の差なのかな。種村さんの世界がまだまだ広がっているようだ。とりあえずわかるのは、雰囲気を言葉にするのをすごく大事にしているんだろうってこと。さらには多様に張り巡らされたものを、終盤までにきれいに回収していくのがずいぶんとお上手。序盤じゃ絶対わからなくて、後半になって「あれってそういうことだったのか…!」とわかる。全体...この感想を読む
THE ヒロイン。この作品で登場する学園は、お金持ちばかりで温室育ちも多い。名家の場合だと、金で学園内の地位を買収することすら厭わない。そんなのは関係ないとばかりに、元ヤンキーでも家にも売られた(と思っているが実際はそうではなかった)としても、自分で自分の道を切り開く主人公・灰音の姿は正しく、ヒロイン像を表したかのように見えた。それを多く象徴しているのが、灰音の人柄だろう。元から友人であった潮もそうであり、実のきょうだいである小牧と橘、さらには、高成と閑雅にいたってもそうであった。たとえ、型破りなお嬢様でも何といわれようと苦労しても人を惹きつけるその姿は、王道のヒロインといえるだろう。ストーリーのバラエティさ。なんといっても注目を集めていたのは、ストーリーの幅広さであろう。まおら(由貴)の事であったり、真栗の事であったり、本誌で連載されている作品の中であまり取り上げられなかったことがス...この感想を読む
高成と閑雅のダークさがどんどんデレに変わっていく中等部まで人懐っこかったのに、高等部で人が変わってしまった…という入りから、双子説はなんとな~く醸し出されていました。人形と言われ閑雅が学校に通えない間の代わりとしてのみ存在している…おじいちゃん、そんな非道なことよくできるよね。孫は一人でいいってか…そして高成と閑雅の確執は暗い内容でしたね。高成が試練の球を取ろうとして落ちていくのを、ただ見ているしかなかった弟閑雅…罪悪感から、本当は誰よりも慕っているのに憎まれようと生きる…なんなんだよ。でもですね、明らかに佳境にかけて、あれだけ恨みしか見えなかった高成が、かいがいしく閑雅を介抱したりとか、それはえ?って感じでした。ちらっとでも事前に見えてればやっぱりねーって思えたんだけど、いきなり実は心の底でちゃんと想ってるんですっていう行動をいきなりやってるもんだから驚きでしたね。最終的には双子愛で...この感想を読む
よみがな:いちのみやよしたか ニックネーム:まおら 血液型:AB型 性別:男 所属:帝国学園生徒会企画・会計 性格:エキセントリック 特技:メイク 成績:優秀 誕生日:8月8日 テーマカラー:黄色
よみがな:おとみやはいね 年齢(作品時):15才 性別:女 所属:生徒会の用心棒兼庶務 性格:単純で能天気だが、優しく真っ直ぐで人の気持ちに敏感 価値観:金銭で物事を判断する事が嫌い 特技:蛇の道はHEAVY 癖:差し歯である前歯がとれるとヤンキー時代の性格になる 物語上での目的:憧れの東宮閑雅に少しでも近付...
乙宮灰音
東宮閑雅の双子の兄、東宮高成を、閑雅の影武者として置いている東宮愁一郎に、影武者制度を廃止するよう頼みこむ灰音だったが、それはできないと一蹴されてしまったときに出た言葉。
一ノ宮由貴
高成と閑雅の間で揺れ、自分の気持ちがわからなくなっている灰音に対していった言葉。