安定の種村作品!
昔の作品になりますが、種村先生の世界観爆発、全盛期だったように思います。
主人公のいおんはいつも笑顔で明るい女の子。
でも本当は父親を亡くし折れそうな心をジンクスで支えている。
誰でも持っている人間の脆い部分と強い部分を上手く融合させて共感を誘います。
弱い部分を受け入れながらも強くなりたいともがく姿は、誰しも自分と重ね合わせて、頑張ろう。強くいたい気持ちにさせてくれると思います。
加えて、秀才とちょっと軽い生徒会長という、全く違うタイプ2人からのモテモテ具合とふわふわのロングヘアーには女の子の夢と妄想が詰まっているなぁと、今読んでも思います。
幼い頃から信じていたジンクスは、超能力を使うためのトリガーとなっていた。帝との出会いから父親が研究していた物質に触れ、超能力が使えるように。というストーリー性も現実にあり得ないけど、あり得そうでおもしろい。
空を飛んだり爆発したり!画面のテンポや迫力もあって、のめり込みました。トーンがいっぱい貼られているキラキラとした、作品だと思います。
笑顔だけの、楽しい漫画ではなく、守るためには失うこともある。笑ってばっかりじゃなくて苦しいときもある。人のために頑張るってちょっぴり大変だけど、見ててくれる人がいるから頑張れる。
眩しいくらいの正論だけど、現実では上手くいかないようなことを上手に描いてくれている前向きになれる作品だと思います。
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