私がいてもいなくてものあらすじ・作品解説
漫画「私がいてもいなくても」は、集英社「別冊マーガレット」で連載されていた作品である。作者はいくえみ綾で、連載が行われていた期間は平成13年7月号から14年8月号までだが、13年11月号・12月号では休載されていた。 高校を卒業して以降、進学も就職もせずに、かといってアルバイトも長続きすることもなくフリーター生活を送っていた主人公の安部 晶子(あべ しょうこ)は、かつての同級生だった神田川 真希(かんだがわ まき)と、ある日再会する。真希は活躍中の漫画家で、晶子をアシスタントとして招き入れることにした。真希の性格には無神経なところがあり、そういった点は晶子の悩みの種にもなっていた。また、真希には日山 一(ひやま はじめ)という恋人がおり、晶子にも紹介される。しかし、晶子は最初こそ日山とは距離を置いていたものの、次第に、悩みなどの相談に乗って貰うなどしたことを切欠にして日山に対して思いを寄せ始めるようになるのだった。
私がいてもいなくてもの評価
私がいてもいなくてもの感想
個性の色が強くて、濃厚な作品
ぎゅっと中身の詰まった全3巻いくえみ先生は集中して、話を短く、すぱっと見事に終わらせる天才だと思います。10巻行かずに完結する作品がとても多いです。むしろ、10巻以上話の続く漫画は数えるほどしかないと思います。いくえみ先生のいい塩梅によって物語が終わりますので、途中からファンになっても、懐が寂しくなりすぎずに作品を集めることができます。これも計算しての配慮なんでしょうか?わかりませんが、続きが欲しい!と買い求めても、比較的楽に揃えられました。日常をだらだらっと続けるのではなく、問題をきちんと解決して前へ進んでいくことができると、もう手はいらないなと判断するにでしょう、巣立つ子を見守るようにして描く手を止める、それがいくえみ流だなあと思いました。フリーターと漫画家と主人公、晶子は高校卒業後、就職せずにふらふらとバイトを転々としています。その日もウエイトレスのアルバイト先へと向かう途中、以前クラ...この感想を読む