桜姫華伝のあらすじ・作品解説
桜姫華伝はりぼんにて発表された種村有菜による少女漫画である。舞台は平安時代ではあるもののファンタジーとして展開しており、2009年1月号の連載開始と共にりぼん本誌ではサポーターを募集していた。 主人公の桜は両親と兄に先立たれたものの、許嫁である王良親王の援助を受けながら王良親王の別邸暮らしていた。「満月の夜だけは空を見てはいけない」という約束があったものの、王良親王と会ったことがないのに結婚はしたくないと家出をした日に山中で道に迷ったことでその約束を破ってしまう。すると不老不死の妖怪であり人を喰らう妖古が現れたが間一髪で救われ、自らがかぐや姫の血を引いている月の姫だという生い立ちを知り、桜は月の国の秘剣を用いて妖古を退治することに成功する。その後王良親王の使いと名乗っていた青葉(実は王良親王本人)を拒絶していたものの、互いに惹かれあっていく。 2009年には集英社のインターネットラジオ局にてラジオドラマ化された。
桜姫華伝の評価
桜姫華伝の感想
殺すつもりがほだされる面々
おなじみ元気はつらつ主人公桜姫という名前からすでに、明るさ、美しさ、儚さを感じさせるね。肝心な時にドジなところは、琥珀といい勝負。秘剣・血桜を呼び出し衣装がミニスカートに変わってしまうあたり、メタモルフォーゼの大好きなりぼん読者を意識しているよね。「月下天誅!ご意見無用!」って完全に謎フレーズなんだけど、そこが種村さんワールドだ。恋に焦がれて、人に焦がれて、自分が生きていることが不必要なことだったと思い知らされる。それでも生きていこうと思えるのは、仲間がいてくれるから。人が、大好きだから。相変わらず綺麗な言葉と絵をみせてくれる作者だ。孤独に14歳まで生きてきたという桜姫。許嫁と決められていた親王様の文だけを楽しみに、毎日を過ごしていた。ついに嫁ぐことになって、でも自分が嫁ぐなんて実感の持てないことを急に言われてテンパる桜姫。散々意識してきたはずなのに、ただの一度も迎えに来てくれなかった人...この感想を読む
敵?味方?
冒頭の「ずっとずっと見ていた。憎かった」というシーンから始まるこの物語。そのシーンから、私はこの物語にくぎづけになりました。どんな恋の物語が始まるのだろう。期待感◎。少し読むと、桜姫がとってもかわいらしい。親王さまの許婚。だからその親王さまのところにお引越しをしなければいけないのですが、行きたくないと駄々をこねてる姫。そこへ現れた青葉という親王の使者とのやり取りはとってもおもしろかったです。でも、姫は親王の許婚だよね。使者と親王が姫を取り合う物語なのかなと思いもしたけれど、全然違いました。姫は青葉が好きなのに、青葉は・・・味方だと、姫のことを守ってくれるナイトなのだと思っていたのですが、違ったのかな。青葉がよく分からなくなってきました。これから先の展開がどうなるのか、楽しみです。
桜姫華伝の登場キャラクター
舞々
よみがな:まいまい 年齢(作品時):15 性別:男 性格:見た目の美しさに対して激しい執着心を持つ。 後に、桜のおかげで本来の優しい心の一部を取り戻した 特徴:槐に月泉水で傷跡を治療してもらったことで村を捨てて仲間になった 特技:針や紙を用いた攻撃「琴紙弦」を得意とする トラウマ:生まれて間もないころ...