やりとうないはやってから言え
粧ひ
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さくらんは、安野モヨ子による漫画作品。 吉原の遊女屋・玉菊屋へ、8歳の少女が売られてきた。「きよ葉」と名前を与えられ女郎見習いとなるが、気の強い彼女は何度も脱走を試み、そのたびに失敗して折檻を受ける。それでも花魁・粧ひから厳しく教育されるうちに、きよ葉は花魁としてのぼりつめることを決心するが…というストーリー。 講談社「イブニング」で不定期連載という形をとっており、2005年から第2部がスタートしたが、連載は途中で停止されたままである。2001年から2003年に連載された内容でひとまずストーリーは終了しているため、イブニングKCより第1巻のみが発売されている。 2007年には蜷川実花が監督をつとめた映画化作品が公開された。主演は土屋アンナ、音楽監督は椎名林檎をむかえている。吉原の遊郭が舞台であるためR12指定となったが、日本アカデミー賞で優秀音楽賞・美術賞を受賞、最終興行収入は7.3億円を記録した。
内容的には、花魁のお話だとこんなだよな。。って感じなんですけど、展開の速さとか・・・とにかく絵がカッコいいから好きです。映画化の公開間近に読んだのですが、映画じゃなくても満足かなと思っちゃいました。結局映画も観たくなり観ちゃいましたがw 主人公が幼少時から花魁になるまでは、スーピード感がかっこよくもあるんですけど、女郎の恋愛模様が切なかったです。このての話しだと、この流れになってしまうよなっていう予想は出来ちゃう展開なんですけど飽きさせないのは流石です。絵が本当にカッコいいのでこの世界には入りたくなくても、この格好は女子ならしてみたいなと思えるのでは。あと、装丁とカラーページはオシャレで好きです。
花魁・きよ葉の破天荒な行状を追っかける江戸吉原のお話ですが。安野モヨコらしい、なんの説明もなく、ぶっつけでどんどんお話がすすんでいくのが、自分にはとても気持ちいいものでした。遊女の日常、出世の仕組み、客争い…遊郭のオモテもウラも縦横無尽に書いていて、とてもドライブ感のある作品です。クライマックスの若旦那の「ニヤリ」はほんとうに悪い奴だな!という感じを絵柄がちゃんと表現していて、うなりました。映画化もされましたが、あんな甘っちょろい話じゃありません。映画を見てがっかりした方、ぜひともこちらを読んで、ハラハラドキドキしてください。続きが読みたい気もするけれど、これが絶妙のヒキなんだとも思う、名作です。
粧ひ
幼い頃の主人公が、現実逃避をしていた時の一言