バーディのあらすじ・作品解説
バーディは、1985年に公開されたアメリカ映画である。監督は、「ミッドナイト・エクスプレス」「フェーム」などのアラン・パーカー。出演者は、マシュー・モディーン、ニコラス・ケイジ。 バーディとアルは、学生時代からの親友同士である。バーディは女の子に全く興味を示さないような風変わりな男の子だった。バーディは鳥に憧れ、ひたすら鳥の世界と自分との融合を試みる。そんなバーディの世界に付き合っていたアル。 そんな二人がベトナム戦争に出征する。戦地で顔に酷いケガを負いながらも帰還したアルは、バーディについての知らせを受け、治療の手助けをしてほしいと頼まれる。戦地で極限状態に陥ったバーディは、帰還しても全く喋らず、反応もしなくなり、精神病院の病室で鳥のようにうずくまっていた。 アルはバーディに会いに行き、思い出話を語り続けるのだった。 戦争で心に傷を負った親友二人が、共鳴して再生していく物語である。 カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞した。
バーディの評価
バーディの感想
鳥になりたい青年の物語
鳥が好きで、自分も鳥になりたいと思っている青年バーディは、親友のアルの言葉に耳もくれず、女の子にも興味がなく、家でたくさんの鳥を育て、いつも鳥のことばかり考えています。そんな2人もベトナム戦争に駆り出され、アルは顔面負傷、バーディは精神を病んで入院します。いつも部屋の隅にうずくまっているバーディのためにアルが呼ばれますが、アルを観てもバーディは反応を示しません。誰も相手にしないけれど、心から鳥を愛していて、自分も鳥になれると思っていた心優しい青年の役を、マシュー・モディーンが好演しています。アル役のニコラス・ケイジも騒々しくて軽いけど、気のいい奴でとてもいい役柄でした。