こどものおもちゃの感想一覧
漫画「こどものおもちゃ」についての感想が5件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
大人になった今でも紗南ちゃんにあこがれる
子供の頃リアルタイムでリボンを読んでいて、小学生にはあまり理解できない内容もちらほらあったけれど、それでも紗南ちゃんのキャラクターが大好きで、最後まで読み通した思い入れのある漫画です。内容が濃くて全10巻とは思えないくらい練られています。大人になって、電子版で改めて読み直し、子供の頃にはわからなかった視点で物語を多面的にみて、子供の時以上に引き込まれました。本当にキャラクターが全員魅力的で、不思議なのは、すべてのキャラクターの立場に共感できてしまうこと。私にとっては血となり肉となった作品であることを再確認しました。
りぼん掲載当時から読んでました
サナの明るさとにかくサナちゃんが明るい。当時の私はどちらかと言えば引っ込み思案。サナちゃんの行動力の高さにはかなり憧れました。いじめは良くないけど、それを表現することはできない私。でも心の中ではこうしたい、と思ってることをサナちゃんがやってくれてました!ハヤマの一言でリンチされてしまったときはホントにハヤマが嫌いでした。笑 ハヤマのときどき見せる影の部分。ちょっと共感もできました。かっこいい、悪ガキ、頭良い。でも影の部分もある、そんな完璧ではない彼がとても好きでした。これは現実でもそんな感じです。笑 心開くハヤマ少しずつサナちゃんに心を開いていくハヤマ。お母さんの愛情はあきらかに足りなかった。でも思い出の中では満たされる部分もある。お母さんへの温かい思いに、涙が出ました。小学生の私にも伝わりました。ハヤマとは違い、ママや志村さん、相模くんからたくさんの愛を受けてそだったからこそ、ハヤ...この感想を読む
漫画が1番!現代版こどちゃは恐怖!?
「こどものおもちゃ」は「人形病」という病気と、感動的なラストが印象的☆筆者はこどちゃファンなので、アニメもすべて見ましたが、アニメとはかなりストーリーが違います。筆者としては、漫画の方が良いと思います。漫画は10巻に内容がギュッと詰まった感じですが―アニメになると、100話以上になり原作のコメディ色が2~3倍になります(^^;さらに、アニメでは1番重要な「人形病になる」という場面がカットされています!アニメとしてテレビ放送する以上は、「人形病」になり、表情をなくすという描写はしない方が良いという判断だったのでしょうか?それなら仕方ありませんが、その結果、感動<面白い という印象が強くなり内容が薄くなった感じがありますね・・・その分、キャラクターとしては1人1人がより濃く描かれている感じなのでアニメはアニメで十分に楽しますよね。「こどものおもちゃ」は少年犯罪・学級崩壊・家庭崩壊などの社会問題を...この感想を読む
小花美穂さんの表現力が好きです。
こどものおもちゃは本当に数え切れないくらい何度も読んだ作品です。初めて読んだ時はそのストーリーの面白さにページをめくる手が止まらなくなるのですが、読み返していくうちに登場人物から伝わってくる感情、そして一つ一つの言葉に心が打たれ何度も手が止まりました。登場人物の一人である羽山は口数が少ない男子です。いつも無表情で飄々としている。ですが、紗南に出会い衝突し合う中で心が変化していった羽山は、同じ喋らないシーンでも感情がしっかり伝わってくるんです。いつも感情が無だった羽山の目に嬉しさや愛しさが表れているのです。物語の後半、再び心が荒んでしまった羽山が紗南に偶然出会うシーンがあります。そこでの羽山の目だけの3カット。同じ目なのに、冷え切った心が紗南によって満たされていくのがとても伝わってきます。心の中の言葉として文字にしてしまう作者が多い中、小花美穂さんは絵だけでその感情を伝える描写がとても多い...この感想を読む
今読んでもおもしろい
小学生の頃、毎月りぼんを買ってもらっていて、その時にこどものおもちゃが大好きで読んでいました。その中でもこどものおもちゃが大好きで、毎月月刊で買っていたのでかなりはまっていて続きが気になっていました。主人公のさなは、小学6年生で、芸能活動をしています。しかし、学校は今学級崩壊の危機に陥っていて、その中でも特に問題児の児羽山秋人は、悪い事ばかりして問題を起こします。そんな羽山に改心するよう説得するうちに、さなは秋人だけにつめたい羽山家の雰囲気に気がつきます。正義感の強いさなは、ドラマを通じて羽山家にメッセージを送るというのが1巻の内容です。今読んでもかなりおもしろい漫画です。